MIYAKE RIKA三宅 利佳

インテリアコーディネーター

2002年からjayblueインテリアコーディネート事務所を主宰。個人邸のコーディネート、海外風やホテルライクなスタイルを得意とし、唯一無二の空間づくりを手掛けている。独特の感性で綴るコラム執筆や法人企業でのセミナーも請け負っている。フリーランスで働きたいインテリアコーディネーターにむけたオンラインサロンを2019年より運営。

INTERVIEW

東京ショーハウスでのデザイン、インスタレーションで表現しようとしたテーマ・コンセプトを教えてください。タイトルがありましたら教えてください。

『NUDE』
ヌードとは服を着ていない裸の事ですが、ありのまま、飾らない、嘘のないという意味を込めました。 必要以上に飾り立てる虚栄を排除し『これがリアルな私なのです』を表現する空間にしようと思いました。

今回のデザインを考える中で、何からインスピレーションを受けましたか?

江戸川乱歩の小説『人間椅子』、『シュレーディンガーの猫』という物理学の観測実験、そして人間の肌。この3つが発想の根源です。 そこにいるの?いないの?という存在の不確かさと生々しさ、ちょっと不気味な感じを取り入れました。

見どころ、ポイントを教えてください。空間をどのように変えたいと思いましたか?

最近のインテリアのトレンド傾向を反映させました。 ニュアンストーンのカラースキム、ナチュラルモダン路線のコーディネート、ドライフラワー、サステナブルな環境意識のアイテム。 もともとがモダンでかっこいい無機質な部屋なので、真逆になるよう、「NUDE」というタイトルに沿うよう、有機質で湿度や体温が感じられるようなインテリア空間に改造したいと思いました。

今回の東京ショーハウスのテーマ『リアルって何?』について、たどり着いた、答えは何ですか?

リアルとは何か?…ダイナミックかつ抽象的な問いで…考えれば考えるほど分からなくなり、かなり悩みました!誰だ、こんなテーマを考えたやつは。 思考が脳内を2周回って、結局シンプルな答えになりました。 私が出した答えは、リアルとは『さわれることだ』です。 バーチャルもリアルも、同時接続で体験可能な人生ですが、その違いはなんだろうと考えて…実体に触れられるか否か、なのではないかと私は捉えました。 私の展示物は、ぜひ手で触ってもらいたいなと思っています。

東京ショーハウスへのご参加についての想い、インテリアやアートについての想いをお聞かせください。

インテリアって、価値観の投影だと思っています。 だから興味がない人がいても当然ですし、私はたまたま幼い頃からお部屋に興味があっただけです。アートを所有する心の充足感、お気に入りのインテリアで暮らす高揚感を得ることで、理想とする自分自身の人生をセルフプロデュースしているのかもしれません。 好きな色・好きなデザイン・好きな世界観の部屋で暮らす方が楽しくないですか? と、常日頃思ってるタイプなので、今回、東京ショーハウスで空間インスタレーションの機会を得られ、とてもわくわくしています。 同じ家の中なのに、8組が全く違う部屋作りになるのが楽しみすぎましたし、100人いれば100通りの部屋になるって考えると、アートやインテリアって本当に楽しい! 見に来てくださった方々にも何かを感じ取ってもらえたらいいなぁと思っています。

MAKOまこ

インテリアトータルプロデューサー

株式会社Laugh style代表としてモデルハウスやサロン、オフィス、ホテル、個人宅のインテリアコーディネート・スタイリングをベースに、近年ではキャンピングカーのデザイナーとしてパッケージデザインを20種類以上製作。

INTERVIEW

東京ショーハウスでのデザイン、インスタレーションで表現しようとしたテーマ・コンセプトを教えてください。タイトルがありましたら教えてください。

リアルって何?に基づきました! コンセプトはあえていうなら Look on both sides of the shield.

今回のデザインを考える中で、何からインスピレーションを受けましたか?

「リアルって何?」っていうワードからインスピレーションを得て表現しています。

見どころ、ポイントを教えてください。空間をどのように変えたいと思いましたか?

白と言っても、いろんな白があります。 グレーっぽく見えたり、ゴールドっぽく見えたり。 見る人によったり場所や時間によったり。 必ずしも周りが自分と同じ把握をしているとは限らない。 植物に見えるものは?テーブル上に載っているものは? 個々が感じるそれぞれの世界観をのぞき見してもらえたらと思います。 今回は染まっていない白一色でコーディネートを行います。 色を使わなくても、世界観を出すことが出来るのか? にチャレンジしてみたいと思いました。 色を使わない分、素材を重ね合わせたいと思いました。 また装飾物に関してはSDGS、サステナブルで。

今回の東京ショーハウスのテーマ『リアルって何?』について、たどり着いた、答えは何ですか?

個々で作動している脳内アプリが働く今の事。

東京ショーハウスへのご参加についての想い、インテリアやアートについての想いをお聞かせください。

このような機会に参加する事は殆どないので、今回はとても勉強になりました。 インテリアの役目は、ただ空間がおしゃれになるというのでなく、未来のなりたい自分を作ってくれるアイテムです。 そこにどれだけの価値を感じるかが、コーディネートを成功させている人だと思います。 ただ単にインテリアをおしゃれアイテムとしてではなく、インテリアを使って得られる事、インテリアの楽しさを、SNSを通して皆様に伝えていきたいと思っています。

Natsuko×KATADESIGN飯塚奈津子×石原岳

Soleil Color&Interior Design飯塚奈津子とKATADESIGN石原岳のコラボ。

・飯塚奈津子
インテリアデザイナー

ソレイユ カラー&インテリアデザイン代表。インテリアコーディネーター、建築カラープランナーR、アートライフスタイリスト、空間デザイン心理士Rプロ。

『想い×カラー×アート=インテリア』をコンセプトに、個人邸をはじめサロンやカフェなどのリノベーション、高齢者施設など幅広く手掛ける。色を軸としたインテリアコーディネートを得意とし、丁寧なコンセプトワークと色と質感にこだわった色彩計画を軸に、クライアントの想いが感じられるインテリアをデザイン。最近ではさらに一歩進め、そこに暮らす人のパーソナルカラーを活かした心地よい空間づくりを目指している。

・石原岳
一級建築士/一級造園施工管理技士

カタデザイン代表。カタチの前を考える事を大切にしながら、木造建築をメインに設計を行っている。シンプルで理に適った、その場所と、そして建主にふさわしい建築をデザインしたい。それがカタデザインの由来。「建築を考える為には、自身の生き方も深く考え、行動する事」をモットーにしている。最近関心のあるテーマは、働き方改革。「夏のシーズン中は3ヶ月仕事を休み、富山で鮎釣りをする」。その目標に向けて日夜仕事に励んでいる。

INTERVIEW

東京ショーハウスでのデザイン、インスタレーションで表現しようとしたテーマ・コンセプトを教えてください。タイトルがありましたら教えてください。

『NA子は今夜も重なる』
まず、今回の東京ショーハウスのデザインテーマである「リアルって何?」と向き合いました。 リアルとは何だろう? 
リアルとは・・・お互いに思いつく言葉を出し合って、付箋紙1枚に1語ずつ書き出す。床が付箋だらけになりました。 出尽くしたところで、その中からさらに絞り込む作業。より我々がイメージする「リアル」に近い言葉を選び、〇△×を付けていく。 〇のついた言葉について話し合っているうちに、ストンと腑に落ちた言葉が出ました。 それが、表現しようとしたテーマであり、我々がたどり着いた「リアルって何?」の答えでした。

「リアルとは 重なりである」

コロナ禍、大切な人たちに思うように会えない時間が続き、オンラインでの会話は出来るけどそれは言葉が自由に行き交う感じがしない。離れて暮らす家族に想いを馳せ、一緒に暮らす家族、友人の体調を気遣う。 いろんな不便やストレス、辛いことも悲しいことも、嬉しいこともきっとたくさんあって。 でも今こうやって考えてみると、そんな不自由な中でもみんなそれぞれに時を重ね、言葉を重ね、想いを重ね、心を重ねて過ごしてきたのでないかと思うのです。 そしてリアルな機会が戻ってきた今、またここから時を重ねて言葉を重ね、想いを重ねて心を重ねていく。 また新しい重なりが出来ていくのだと思います。  

コンセプト:リアルとは重なりである
タイトル: NA子は今夜も重なる

リアルともアンリアルともつかない現代社会に生きる我々。 慌ただしい毎日を過ごすNA子。そんな彼女が自分を取り戻す瞬間。 NA子は今夜も重なる。 

今回のデザインを考える中で、何からインスピレーションを受けましたか?

今年の5月、今回ご協賛もしていただいている小嶋織物株式会社様の工場を見学する機会に恵まれました。 粗い織物です。小嶋織物様は自社で製織から織物壁紙や襖紙の最終製品まで一貫生産されているのですが、その製品になる前の粗い織物を重ねて貼っている展示がありました。 たくさんの展示がある中で、私はそれに目が釘付けになったのです。 何色かの織物が重なることで新しい色が生まれる。それはとてもとても美しく、何に貼るかによっても色の出方が変わるのも面白いと思いましたし、今回の我々のテーマを表現するのにぴったりではないか、新しい重なりを作ってみたいと思いました。 また、会場の現調と前後して観た篠田桃紅さんの作品や、旅先で観た建築などからもヒントをいただきました。意識が働いているからなのかわかりませんが、引き寄せのように様々な出会いがあった気がします。

見どころ、ポイントを教えてください。空間をどのように変えたいと思いましたか?

コンセプトをどうやって表現していくか。 我々は、異なる素材を重ね、色を重ねていくことで表現することにしました。 実は前述の工場見学の際に、高い箔押しの技術をもつ株式会社歴清社様と、自然素材やリサイクル材を使用した素材系壁紙を作られている富士工業株式会社様ともご一緒し、今回ご協賛をお願いしました。 デザインを考えるなかで、織物・箔・素材散布系壁紙、と全く異なる素材を組み合わせたらいったいどんな重なりが生まれるのだろうとワクワクしたのです。 異素材を重ねる、色を重ねる・・・重ねることで新たにうまれる重なりがどんなものいなるのか、時間の移ろいで変化する窓辺、どんなスパークルが起きるのか。 我々も想像がつきません。 もう一つ、今回の素材たちは長い歴史のなかで培われてきた伝統的な素材、高い技術力、どれも日本が誇る素晴らしい素材です。それらを使って表現したかったのです。 バスルームに箔?壁紙?織物? 普通ならNGです。 でも、もしかしたら何かのヒントが隠れているかもしれません。新たにうまれる美しい重なりを感じてもらえたら嬉しいです。 箔押ししたオリジナルデザインのパネル、重ねの障子etc・・・我々も完成が楽しみです。

今回の東京ショーハウスのテーマ『リアルって何?』について、たどり着いた、答えは何ですか?

「リアルとは 重なりである」

東京ショーハウスへのご参加についての想い、インテリアやアートについての想いをお聞かせください。

いつも、与えられた条件に対して最適な仕事で応えたいと思っています。 将来、A Iがクライアント、場所、環境、予算などの様々な条件データを学習し、唯一で絶対的な答えを導き出す世の中になると思うのですが、その様な答えが僕の目指している最適な仕事です。 唯一で絶対的な答えは、A Iに頼るまでもなく我々の周りに昔から存在しています。 例えば空に浮かぶ雲、森の木々、条件データからの答えというならば、植物も動物も、そして今ここにいる自分自身もそうでしょう。その唯一で絶対的な答え、僕はそれこそがアートなのではないかと思います。 今回、ショーハウス参加に際して、我々がリアルついて考え、多くの人と関係を持ったそのアクションの結果も、上から見るとアートになるはず。そんな気持ちで皆さん共にショーハウスを楽しみたいと思います。

ONIZAWA TAKASHI鬼澤孝史

インテリアデザイナー

FAAアートアワード2010実行委員会賞受賞。関東圏を活動エリアに高校を卒業後、都内インテリアショップ・インテリアデザイン事務所で10年間勤務。その後2009年にクリエイティブデザインを設立し独立。2012年にCREATIVE DESIGN OFFICE設立。2017年に一般社団法人インテリアスタイリング協会設立。インテリアデザイン、商空間デザインを中心にインテリアコーディネートやグラフィックデザインなど多岐に渡りプロジェクトを手掛け活動。

近年は古民家問題に取り組み、古民家にインポートのコンテンポラリー家具を合わせたニュージャパンスタイルの提案など精力的に活動中。
趣味は旅行、美術館巡り、映画鑑賞、アートやファッション。国内外問わず、建築物やインテリア、ファッション、美術館や観劇を観る事。夢は世界一周。

INTERVIEW

東京ショーハウスでのデザイン、インスタレーションで表現しようとしたテーマ・コンセプトを教えてください。タイトルがありましたら教えてください。

「hidden thoughts 」内なる思い

今回のデザインを考える中で、何からインスピレーションを受けましたか?

ウウクライナ戦争と人の二面性

見どころ、ポイントを教えてください。空間をどのように変えたいと思いましたか?

クローゼットという空間を考えた時に、表の顔と裏の顔、外側と内側を繋ぐ自分の境界線のような場所だと思う。 それを視覚的に表現出来たらと思った。 鏡に映る自分は本当の自分なのか。 仮面を被り本当の自分を隠し、この地球で生きている。誰もが心の中に銃(秘めた思い)を隠し持っているのではないか。

今回の東京ショーハウスのテーマ『リアルって何?』について、たどり着いた、答えは何ですか?

歴史からも人は日々争い、戦い、人其々の価値観で正義、信念を持っている。 そして日々、喜怒哀楽を繰り返し、悩み、挑戦し、継続し、葛藤し、恐怖を持って前進していく。そこではじめて確信をえる。 誰も間違ってはいないし、それ以上もそれ以下もない。人は人でしかないし、想像は想像でしかない。 自分が実際に体感し、経験した事からしかリアルは生まれない。

東京ショーハウスへのご参加についての想い、インテリアやアートについての想いをお聞かせください。

アートもインテリアも表現で解は無いものと思う。何よりも自分の限られた時間を楽しむこと。そして、行動する事、挑む事。 廻りの目を気にかけ、スマホばかり眺め、 考察し、他人を批評してばかりの時間は楽しいのだろうか。他人からはリアルは生まれないし、感じ取れない。 そして時間は唯一、皆平等に有限的に流れる。永遠ではない。 日本人の平均寿命は84.3歳で世界第一位である。その時間を各々の信念で精一杯生きてもらいたいし、楽しんでもらいたい。 インテリアもアートも同じ思いである。

F.I.N.D UNIT窪田俊×Haruna

インテリアスタイリストの窪田俊とフラワーデザイナーHarunaによるデザインユニット

2019年より活動を開始。お花や植物を生かした空間作りを手掛ける。空間ディレクション、ホテルやモデルルーム、店内・オフィス装飾・広告・カタログの撮影など多種多様に活動の場を広げている。

・窪田俊
インテリアスタイリスト

2012年よりインテリアスタイリストとして活動を開始。広告・カタログなどのインテリアスタイリングを中心に活動をしている。モデルルームなどのインテリアコーディネート、オフィスや商業施設のデコレーションなど空間演出も手がける。

・Haruna
フラワーデザイナー

都内の複数の花屋で経験を積んだ後、花の本場であるパリに花修行のため留学。エリック・ショウヴァン氏とヴァンソン・レサール氏、斎藤由美氏のもとで経験を積む。2019年より日本でフラワーデザイナーとして活動を開始。2021年に花屋 GERMERをオープン。店舗でのお花の販売、レッスンなどの他にフラワースタイリング・グリーンスタイリングなどの空間装飾も手掛ける。

INTERVIEW

東京ショーハウスでのデザイン、インスタレーションで表現しようとしたテーマ・コンセプトを教えてください。タイトルがありましたら教えてください。

『petit cHat』
今回、自分達の考えたコンセプトは現実感のない空間とインテリア・お花のハーモニーです。 ゲームや仮想空間のような世界観の空間に家具やお花を取り入れ、空間全体に面白みの溢れる空間を表現しています。 ぜひこの空間を自分の目で見て体験して頂きたいと思います。

今回のデザインを考える中で、何からインスピレーションを受けましたか?

ショーウインドウのディスプレイ

見どころ、ポイントを教えてください。空間をどのように変えたいと思いましたか?

コンクリートと木が特徴の安藤忠雄建築をあえて大胆な色使いの空間に変えて洗練された空間から面白みのある空間に変えたいと思いプランを考えました。 現実感のないゲームや仮想空間のような空間に形状や色使いがポップでイラストのような家具、生命を強く感じられるようなお花のデコレーションを施します。 空間→家具→お花 と現実感のないものから生命を強く感じられるものまでの空間構成要素のグラデーションやコントラストを楽しんでもらえたら嬉しいです。

今回の東京ショーハウスのテーマ『リアルって何?』について、たどり着いた、答えは何ですか?

「体験」 最近では様々な情報がネットで簡単に手に入りますが、実際に自分で体験した時の感動はまた別物だと思います。 こういう時代だからこそ、自分で体験したものこそが本当の「リアル」なのではないかとシンプルにそう考えました。

東京ショーハウスへのご参加についての想い、インテリアやアートについての想いをお聞かせください。

最初にお話をいただいた時は驚きましたが、インテリアとお花のハーモニーを多くの人に楽しんでもらいたいと思っています。 コロナ禍でお家時間が増えインテリアなどに興味を持っている方も多くなりましたが、インテリアってもっと自由でたくさんの表現があるんだということを会場でぜひ体験してみてください。

WASABI&MONOLiTHわさび あんど ものりす

ディレクター

・AYUMI MURAMATSU/WASABI
director

「くらしを、アートに」をテーマに、誰もがアートを身近に感じられるような出会いを提供しているアート通販サイト「WASABI」。新進気鋭のアーティストの作品を数千点取り扱うほか、一人でも多くの方にアートが届くように工夫を凝らしたサイト運営を行う。

・GOSUKE ONODA/MONOLiTH
director

『正解は自分で作る。アートも、人生も』をコンセプトに、エッジが効いた現代アートを取り扱うアート通販サイト「MONOLiTH」。次世代のアーティストたちを多く揃え、自身を表現するアーティストのエネルギッシュな作品を紹介している。

INTERVIEW

東京ショーハウスでのデザイン、インスタレーションで表現しようとしたテーマ・コンセプトを教えてください。タイトルがありましたら教えてください。

『OPEN』

「箱を開ける」「価値観を開く」などの意味を込めています。 「WASABI」「MONOLiTH」と2つのアート通販サイトを運営している私たちにとって、「通販」はリアルに劣るという見方もあるかもしれないが、「届いた箱を開け、アートのストーリーに触れる」体験は、リアルをも凌ぐ究極のリアルであると考えました。 アートの価値は誰が決めるものではなく、自分で決めるものである。その想いを軸として、実際に通販でアートを購入した時のように、箱を開けることでリアルなアートのストーリーに触れられるようなインスタレーションを創りました。

今回のデザインを考える中で、何からインスピレーションを受けましたか?

我々の持ち味である「アート通販」という特性を、物語性を持って伝えるにはどうしたら良いかを考えました。通販ならではの箱を開けるワクワク感、中に入っているアートの質感やアートのストーリーをしっかり伝わるように表現しました。

見どころ、ポイントを教えてください。空間をどのように変えたいと思いましたか?

アート通販によってアートやアーティストのストーリーを伝えることの面白味と同時に、アートの購入には依然として高いハードルがある現状を、来場者参加型のインスタレーションとしてフラットに伝えることを目的としました。

今回の東京ショーハウスのテーマ『リアルって何?』について、たどり着いた、答えは何ですか?

アートを通じて新しい価値観に触れること。

東京ショーハウスへのご参加についての想い、インテリアやアートについての想いをお聞かせください。

こういった素晴らしい空間の中でどうしたらアート作品や通販の魅力を伝えられるか考えることは、我々にとっても改めてアート作品の価値やアート通販の意味と対話できる大変良い機会となりました。 是非子供のような視点に戻って、ワクワクしながらボックスを開けていただければ嬉しいです。

YOSHIKAWA SHINYA吉川信也

インテリアコーディネーター/窓装飾プランナー

同志社大学卒業後、サンゲツに入社。その後独立し、2001年にfabric&interior CBSOWMを設立。北欧テキスタイルを中心とした、カーテンとファブリックの専門店として京都にショップを構え、数多くの顧客の窓辺を演出している。マニアックな視点でインテリアに携わる。

INTERVIEW

東京ショーハウスでのデザイン、インスタレーションで表現しようとしたテーマ・コンセプトを教えてください。タイトルがありましたら教えてください。

『リアル研究家のコテージ』

リアルとは何か?を考えているうちにリアルとバーチャルの境目がわからなくなってしまった、とある研究家が籠もるコテージをリアルに再現しているよ。

今回のデザインを考える中で、何からインスピレーションを受けましたか?

数知れずのデザイナーの方々から知らない間に頭の中にかき集められていた記憶の断片が生み出した心象風景。 インディア・マダヴィ、リナ・ボ・バルディ、スタジオJOB、ドリス・ヴァン・ノッテン、テリー・デ・ハヴィランド・・・挙げても挙げてもキリがないよ。

見どころ、ポイントを教えてください。空間をどのように変えたいと思いましたか?

画面上ではなく、実際にその場に立って五感を刺激されることで得られる安らぎや癒やし、恐怖や驚き、可笑しみや哀しみをリアルに得られる体験を出来るのは、リアル研究家だけがたどり着いた場所だからだよ。

今回の東京ショーハウスのテーマ『リアルって何?』について、たどり着いた、答えは何ですか?

ディスプレイの中に発光するアイテムに触れもせずショッピングをためらわないことが現在のリアル。 触りもせず、嗅ぎもせず、色も曖昧なものを仮想して手に入れるという現実が「リアル」なら、本当に見て触れて感じる「リアル」はどこへ行くのだろう。 天然素材は無敵か?石油製品は害悪か?かつて叡智を結集して生み出された様々な色や形は、SDGsの名のもとにすべて消え去る運命なのか。 変化する時代に置いていかれがちな存在、たぶんそれが「リアル」だよ。

東京ショーハウスへのご参加についての想い、インテリアやアートについての想いをお聞かせください。

7年前にIFDA主催「デザイナーズショーハウス」へ「三宅利佳vs吉川信也」として出展したときには、まさか三宅さん自らが東京でショーハウスを開催するとは夢にも思わず、参加する以外に選択肢はなかった。 そして今度はもちろん単独でのデザイン。 カーテン専門店を20年以上経営してきて、インテリアをアーティスティックにスタイリングして提供する術をまだまだ見つけられないでいる自分にとっても、リアルを研究する良い機会。 今回はとあるリアル研究家の要請に応えた(ということにしてある)が、いつか自分だけのアートな部屋をリアルに作りたい。

YURIKO FUJII

インテリアコーディネーター

2021年よりティロワインテリア主宰。
リフォーム・不動産の会社で経験を積む。個人宅や賃貸物件の内装コーディネート、外壁カラーコーディネートを手掛ける。「ティロワ」とは引き出しの意味。クライアントの心地よさという完成の引き出しを増す提案をしている。

INTERVIEW

東京ショーハウスでのデザイン、インスタレーションで表現しようとしたテーマ・コンセプトを教えてください。タイトルがありましたら教えてください。

『月光の茶事』

茶道には「夜咄(よばなし)」という茶事があります。 寒い季節に夕暮れ時から夜にかけて行われ、風情や趣を楽しみながら語らいます。 満月を観ながら茶を味わう。 完全な茶室ではなく、和にとらわれず好みのどんな空間でも茶事が出来ること、満月をリアルでなくアートで表現しました。

今回のデザインを考える中で、何からインスピレーションを受けましたか?

いつかは茶室をデザインしたいと思っていました。 茶事の折にこの風景をアートのように表現したい思いが湧き上がりました。

見どころ、ポイントを教えてください。空間をどのように変えたいと思いましたか?

障子の間から見える月の黄色、夜の青と室内の赤のコントラスト。赤をベースに夜の月がより映えるデザイン。 キッチンなのに茶室、茶室なのに室内ではない? ??と混乱しながら観ていただけたらと思います。

今回の東京ショーハウスのテーマ『リアルって何?』について、たどり着いた、答えは何ですか?

「リアルって何?」ひと言では、「常識にとらわれない!」ってことです。 普段イメージする茶室、和室ではあり得ないデザインで、これもアリじゃないと思っていただけると嬉しいです。

東京ショーハウスへのご参加についての想い、インテリアやアートについての想いをお聞かせください。

インテリアもアートも等しく心を豊かにするものと思います。 インテリアコーディネートされた空間もアートと言っていいのではと思っています。 アートな空間に存在するって至福です。 好きなものに囲まれると心地よい空間になると思われるかもしれません。 しかし、ただ並べるだけでは雑然となってしまいます。 好みのもの、住まい方、ライフスタイルは空間作りの第一要素です。そこにインテリアコーディネーターの技により最終的に心が豊かになる空間になると思っています。 インテリアコーディネーター経験の浅い私が、フリーランスとしての今後の飛躍ための挑戦として参加させていただきました。 主宰の三宅利佳氏には、チャンスの場を作ってくださり、たくさんのアドバイスや激励をいただき感謝の気持ちでいっぱいです。