ブースのご案内/5番地「petit cHat」
5番地、インテリアスタイリスト窪田俊さんとフローリストのharunaさん、ご夫妻のコラボ、F.I.N.D. UNITの出展です。
petit cHat プティ・シャー
フランス語で小さい猫。そんなタイトルがつけられたこの空間。ヴィトラ社の「レスティングアニマル」を主役に、全体をピンクからオレンジにかけたニュアンスカラーでスタイリングしてくれました。
現実感のない空間とインテリア・お花のハーモニー。ゲームや仮想空間のような世界観に家具やお花をとりいれて、ユニークでシュールな面白みのある表現となっています。
小さな雑貨たちが、楽しく存在しています。じっくり見て、ついつい長居してしまうブースだったのではないでしょうか。
東京ショーハウスは8日間の開催。この猫は8日間、ずっと同じ場所にとどまっておらず、ある時はここ、ある時はあっち、と居場所を移動していました。インテリアスタイリストのこだわりなのか?と聞けば・・・「リアルの猫って一日中同じ場所にいないし、好き勝手なところに移動しますよね?だから、この猫もいろんなところにいたほうがリアルだなと思って」
窪田さんのそんなこだわりが時々猫を移動させていたのですね。
壁にかけた1枚の写真(これ、写真なんですよ)。トルソーに白いシャツを着せ、顔を隠すようにお花を活けました。それをカメラに収め、(キンコーズで!)出力したのがこのアート作品です。
【Utopia】
B1サイズ ¥45,000 数量限定で販売中
現実には存在しない人間と花の世界を表現。人間と花は、地球に一人と一つしかない生き物。時がたつにつれ老いていく。それは人と花も同様、深い味となり枯れる姿も美しいものです。そしてその記憶は美しく残るだろう。
アートを壁に掛けるとき額装せず、こんなふうに「生のままむき出しのまま」飾る方法があったなんて!新たな気づきもあり、刺激的な展示。
壁にアクセントクロスを貼る、というインテリアの手法があります。日本の住宅は無地の真っ白な壁が多いのですが、あえて花柄やストライプといった柄を選んでお部屋に表情をつけるコーディネートのひとつ。さてどうでしょうか、窪田さんが表現したアクセント壁は、柄ではなく無地の壁紙を使いました。ただ色のついた壁ではなく、斜めに切り取って色違いを貼り分けたのが面白いと思いました。光の射す姿をイメージしたという、このワンシーンのドラマチックさに心が躍りますよね!
動物は、切れば血が出る体ですが植物には流れない・・・けれど、樹液や蜜などがでます。植物にだって動物と似た細胞があります。(タンパク質、リン、窒素など)
それって血液みたいだよね・・・ということで、動物も植物もつながる生き物としての赤い糸。それを、タイルの目地を赤くすることで表現されています。人工的な材料が増える一方で私たちは植物よ今後リアルにどう生きていきたいのか。
本当にこのままでいいのか。
そんなことを伝えたかったと、F.I.N.D. UNITのお二人は言います。
リアルとは、体験。そして、滅びの美学。
ネットでなんでも情報が手に入るけれど、自分で体験したときの感覚は別物です。手触り、温度、音、かわした会話、そのすべてが「リアル」というシンプルな答え。
そして。
リアルとは、
枯れていく姿もまた美しい。
人も植物も。
滅びの美学。
F.I.N.D. UNITさんからのメッセージです。
5番地もたくさんの方にご覧いただきました。
ありがとうございました!